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テレワークにおけるメンタルヘルス②

[2023.11.17]

今回は、「テレワークにおけるメンタルヘルス」について、
特にテレワークの導入・運用がもたらす就業への好ましくない影響と関連する要因についてです。

テレワークには、労働者にとってはワーク・ライフ・バランスの確保、企業に
とっては業務効率化による生産性の向上等、様々なメリットがある一方、
「長時間労働になりやすい」「コミュニケーションが取りづらい」等、メンタル
ヘルス不調につながる恐れも指摘されており、テレワークに対応した適切
なメンタルヘルス対策の推進が求められています。

●テレワークの導入・運用がもたらす就業への好ましくない影響と関連する要因
テレワークが適切に導入・運用されない場合には、「長時間労働になりやすい」「コミュニケーション
が取りづらい」など、テレワークならではの課題が生じやすいことも報告されています。また、近年
では、リモート環境下でのハラスメントなど、新たな問題も生じています。
一般に、ストレス要因は「職場のストレス要因」「職場以外の要因」「個人的な要因」に分けられます
が、テレワーク下の主なストレス要因として、以下が挙げられます。

【テレワーク下における職場のストレス要因(例)】
◆対人関係⇒・上司・同僚等との、何気ない会話や相談がしづらくなり、悩みを抱え込んだり、コミュニケーション不足による孤独感・孤立感を感じたりする。
特に職場の人間関係が十分に構築できていなかったり、業務を十分に理解できていない新入社員や異動のあった者等は、不安やストレスを感じる。
管理職が、部下の状況の把握や管理に悩む。過度に管理しようとすると、ハラスメント等につながる恐れもある。
◆職場環境(物理的要因)⇒お互いの働き方が見えづらくなり、役割分担や業務内容が不明確になったり、偏りが生じたりする。
労働者を現認することができないため、労務管理等が難しくなり、結果として長時間労働に気付きにくい等の問題が生じる場合がある。
新たな働き方や社会情勢に対応するため、仕事の負荷が過重になる。
◆適正度⇒ICTに苦手意識のある労働者が、テレワーク自体にストレスを感じる。
ツールをうまく活用できず、業務遂行が非効率になり、ストレスを感じる。
◆職場環境(心理社会的要因)⇒「業務時間外にメールや電話等への対応を要求された」「就業時間中に上司から過度な監視を受けた」等のハラスメントもある。
テレワークを実施できる労働者とそうでない労働者の処遇や評価について、不平感や不安を感じる。

次回は、テレワーク下における職場以外、また、個人的なストレス要因についてご紹介していきます。

参考資料:厚生労働省「テレワークにおけるメンタルヘルス対策のための手引き」

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