産業医と臨床医の違い
今回は、弊会でもご質問いただくことがある「産業医と通常の医師との違い」についてです。
産業医とは、医学に関する専門的立場から、労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう、指導・助言をする役割を持った医師のことです。
◆産業医と通常の医師(臨床医)と何が違うのか?
⇒業務内容が異なります!
活動場所:産業医⇒企業、臨床医⇒病院、クリニック
対象者 :産業医⇒事業主、労働者(健康な人、心身の状態がすぐれない人)、
臨床医⇒患者(心身の状態がすぐれない人)
立場・役割:産業医⇒・事業主と業務契約を行い、企業と労働者の間に位置する中立的な立場
・就業環境や健康全般に対する指導やアドバイス
・就労制限や就労可能かなどの判断(※治療や診断は行わない)
臨床医⇒患者と治療契約を行い、患者に寄り添う立場
検査や診断、治療を行う(病気の有無を調べ、病気やケガを治す)
◆それでは産業医に頼めることは?
産業医⇒・健康診断の結果確認及び事後措置
・健康相談。休職・復職時の面談
・ストレスチェックの実施
・長時間労働者への面談
・職場巡視
・労働衛生教育・保健指導
・衛生委員会への出席