テレワークにおけるメンタルヘルス③
今回は、「テレワークにおけるメンタルヘルス」について、
特にテレワークの導入・運用がもたらす就業への好ましくない影響と関連する「職場以外の要因、個人的な要因」についてです。
テレワークには、労働者にとってはワーク・ライフ・バランスの確保、企業に
とっては業務効率化による生産性の向上等、様々なメリットがある一方、
「長時間労働になりやすい」「コミュニケーションが取りづらい」等、メンタル
ヘルス不調につながる恐れも指摘されており、テレワークに対応した適切
なメンタルヘルス対策の推進が求められています。
●テレワークの導入・運用がもたらす就業への好ましくない影響と関連する要因
テレワークが適切に導入・運用されない場合には、「長時間労働になりやすい」「コミュニケーション
が取りづらい」など、テレワークならではの課題が生じやすいことも報告されています。また、近年
では、リモート環境下でのハラスメントなど、新たな問題も生じています。
一般に、ストレス要因は「職場のストレス要因」「職場以外の要因」「個人的な要因」に分けられます
が、テレワーク下の主なストレス要因として、以下が挙げられます。
【職場以外の要因(例)】
◆生活家庭環境⇒・自宅等でのテレワークに対して家庭での理解・協力が得られず、ストレスを感じる。
・一人暮らしの場合の傾向として、疎外感や孤独感等を感じやすい。
◆ワークライフバランス⇒通勤がなく、いつまでも業務を行うことができるため、仕事とプライベートの区別があいまいになってしまう。
【個人的な要因(例)】
生活習慣・体調管理⇒・通勤や外出等がなくなることで運動不足に陥ったり、働き方が変わることで生活リズムが不規則となり、食事や睡眠が十分にとれなくなたりする。
・気分転換しにくくなること等が原因で、身体的な体調不良をきたす。
次回は、テレワークにおけるメンタルヘルス対策のポイントと留意点についてご紹介していきます。
参考資料:厚生労働省「テレワークにおけるメンタルヘルス対策のための手引き」