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熱中症予防対策における「暑熱順化」について

[2023.06.06]

今回は、熱中症予防対策における「暑熱順化」についてです。

「暑熱順化」とは「身体が暑さに慣れること」を意味します。暑い日が続くと、身体は次第に暑さに慣れて(暑熱順化し)、暑さに強くなります。
体温調節が上手くいかないと、身体の中に熱がたまってしまい熱中症が引き起こされます。
特に「梅雨」は寒暖差が激しく、どなたでも暑熱順化が上手くいかないことが多いです。梅雨明けの夏日に備えて、日常生活の中で少しづつ身体を暑さに慣れさせることが重要です。


【暑熱順化のポイント】
2週間ほど(個人差あり)かけて、日常生活の中で運動や入浴等を行い、汗をかき、身体を暑さに慣れさせることが重要。
身体が暑さに慣れるまでは、十分に休憩をとる。

●熱中症は、気温が高くない時期(湿度が高い曇りの日等)でも発生します。
●暑さに慣れると、皮膚の血流量が増えやすく、熱を皮膚の表面から放散でしやすくなるため、体温の上昇を食い止められる。
 また、汗に含まれる塩分が少なくなり、身体に必要なナトリウムが出ていきにくくなる。
●暑くなる前に身体を熱中症対応モードにして、暑さに強い体を作る

<特に気をつける必要がある人>
★入職したての人 ⇒ 作業初日は身体への負担が大きい
★長期休暇明けの人 ⇒ 数日間でも暑い作業から離れると慣れの効果はなくなる

資料:厚生労働省HP「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」より https://neccyusho.mhlw.go.jp/

厚生労働省では、熱中症予防対策として
4月を「準備期間」、5月~9月を「実施期間」、7月を「重点取り組み期間」としています。
昨年1年間の職場における発生状況を見ると、死亡を含む休業4日以上の死傷者827人、うち30人が亡くなっています。(2023年時点)

次回以降も、熱中症対策についてご紹介していきます。

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