冬の自動車運転事故防止対策について
今回は、「冬の自動車運転事故防止対策」についてです。
冬季は、積雪や路面の凍結によるスリップや、吹雪による視界不良等により交通事故が発生しやすくなります。
また大雪で立ち往生中にマフラーが雪で埋まり、車内にいた人が一酸化炭素中毒で亡くなる事例が複数発生しています。
今週末から今冬一番の寒波が襲来し、大雪や厳しい寒さのおそれがあると予想されています。
厳しい寒さや大雪に備え、除雪用のスコップや防寒着、毛布、カイロなどを用意しておきましょう。
大雪で立ち往生時には、以下の点、注意いただきますようお願いします。
【立ち往生時の注意と備え】
マフラーが雪の埋まった状態でエンジンをかけ続けると、排気ガスが車内に充満し、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
立ち往生が長時間に及ぶ場合は、マフラー付近をこまめに除雪し、同時に窓を少し開けて換気をしましょう。
<一酸化炭素中毒>
一酸化炭素中毒とは、一酸化炭素を吸い込んだ影響で何らかの症状が出た状態を指します。
一酸化炭素は空気より軽く、無色・無臭・無刺激の気体です。そのため発生に気付かないことが多く、危険の察知が非常に難しい有毒ガスです。一酸化炭素は吸い込むと血液中のヘモグロビンと結合します。それにより血液の酸素運搬能力を阻害するため、身体が酸素欠乏状態となります。
中毒症状は一酸化炭素の濃度と吸引量によって異なります。軽度であれば、軽い頭痛や疲労感などがみられ、症状が進むにつれて激しい頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気などが起きます。重症になると意識障害や痙攣が起き、昏睡状態に陥ります。最終的には心肺機能が停止し、死に至ります。