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はしごや脚立からの墜落・転落災害をなくしましょう!

[2024.10.11]

今回は「はしごや脚立からの墜落・転落災害をなくしましょう!」についてです。

はしごや脚立は、ごく身近な用具であるため、墜落・転落の危険をそれほど感じずに使用する場合が多いのではないでしょうか。
しかし、過去の災害事例を見ると、骨折などの重篤な災害が多数発生し、負傷箇所によっては死亡に至る災害も少なくありません。

■ポイント①
 はしごや脚立に関する災害発生原因の特徴を踏まえた安全対策をとり、想定される危険を常に予知しながら、はしごや脚立を使用しましょう。
 ◆はしごから身を乗り出して作業したところ、バランスを崩して墜落した。
  ⇒はしごでの作業を選択する前により安全な代替策を検討する。
 ◆はしごを使って降りようとしたところ、はしご脚部下端の滑り止めが剝がれており、はしごが滑ってそのまま墜落した。
  ⇒はしごの上端または下端をしっかり固定する。また滑り止め箇所の点検を怠らない。
 ◆はしごが水に濡れていたため、足元が滑って墜落した。(耐滑性の低い靴を使用)
  ⇒踏み面に滑り止めシールを貼る。耐滑性の高い靴(と)手袋を使用する。
 ◆脚立をまたいで乗った状態で蛍光灯の交換作業をしていたところ、バランスを崩し階段を墜落した。
  ⇒作業前に周りに危険個所がないか確認し、安全な作業方法を考えること。
   なお、脚立にまたがっての作業は一旦バランスが崩れたら身体を戻すのが非常に難しい。脚立の片側を使って作業をすると3点支持(※)がとりやすい。
   ※3点支持とは、通常、両手、両足の4点のうち3点により身体を支えることを指すが、身体の重心を脚立に預ける場合も両足と併せて3点支持になる。
 ◆脚立の天板に乗って作業したところ、バランスを崩して背中から墜落した。
  ⇒天板での作業は簡単にバランスを崩しやすいので禁止。より安全な代替案を検討する。
 ◆手に荷物を持って脚立を降りようとしたところ、足元がよろけて背中から墜落した。
  ⇒身体のバランスをしっかり保持するよう、昇降時には荷物を手に持たず、3点支持(※)を守る。

■ポイント②
 はしごや脚立は、足元が不安定になりやすく危険です。まず、代わりとなる床面の広いローリングタワー(移動式足場)や作業台などの使用を検討しましょう。
 ◆労働安全衛生規則で定められた主な事項
 ・移動はしご(労働安全衛生規則第527条)
  1.丈夫な構造
  2.材料は著しい損傷、腐食等がない
  3.幅は30cm以上
  4.すべり止め措置の取付その他転位を防止するための必要な措置
 ・脚立(労働安全衛生規則第528条)
  1.丈夫な構造
  2.材料は著しい損傷、腐食等がない
  3.脚と水平面との角度を75度以下とし、折りたたみ式のものは、角度を確実に保つための金具等を備える
  4.踏み面は作業を安全に行うため必要な面積を有する

■ポイント③
 はしごや脚立を使用する際は、高さ1m未満の場所での作業であっても墜落時保護用のヘルメットを着用して、頭部の負傷を防ぎましょう。
 ◆頭部を負傷した死亡災害では。うち8割強が墜落時保護用のヘルメットを着用していませんでした(平成27年集計 災害調査復命書)
 ◆ヘルメット着用のポイント
  1.「墜落時保護用」を使用すること
  2.傾けずに被ること
  3.あご紐をしっかりと、確実に締めること
  4.破損したものは使わないこと
  5.耐用年数を守ること
 ★特に1.と3.は忘れずに!

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