熱中症の事例
今回は、「熱中症の事例」についてです。
「令和4年職場における熱中症による死傷災害の発生状況」によると、
死亡事例が28名でした。(令和3年は20名)
以下、熱中症の事例と特徴についてお伝えします。
●業種別発生状況(2018年~2022年)➡2018年以降の死傷者数は建設業、ついで製造業で多く発生しています。(2022年:建設業13名)
●月・時間帯別発生状況(2018年~2022年)➡月別では、全体の8割以上が7月及び8月に発生しており、時間帯別では15時台が最も多く、ついで14時台が多くなっています。なお、日中の作業終了後に帰宅してから体調が悪化して病院へ搬送されるケースも散見されました。
●2022年の熱中症による死亡災害の事例➡
・総数28件で、被災者のすべては男性でした。
・暑さ指数(WBGT)の把握を確認できなかった事例が24件ありました。
・熱中症予防のための労働衛生教育の実施を確認できなかった事例が25件ありました。
・発症時・緊急時の措置の確認・周知していたことを確認できなかった事例が26件ありました。
●年齢別死傷者発生状況(2018年~2022年)➡10代1名、20代8名、30代10名、40代39名、50代35名、60代以上30名と全体の5割50歳以上となっています。