熱中症①
今回は、「熱中症予防対策」についてです。
厚生労働省では、熱中症予防対策として
4月を「準備期間」、5月~9月を「実施期間」、7月を「重点取り組み期間」としています。
昨年1年間の職場における発生状況を見ると、死亡を含む休業4日以上の死傷者827人、うち30人が亡くなっています。(2023年時点)
厚生労働省HPに「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」が掲載されておりますので、一部をご紹介していきます。
【熱中症が発生しやすい環境の基礎知識】
1.熱中症の原因と発生しやすい職場の条件
●蒸し暑い環境
・高温多湿で無風の屋外作業
・空調設備のない屋内での作業
・工作機械等が密集している工場内
・炎天下・照り返しのある場所
※上記に該当しなくとも、曇り空の日は湿度が高いため熱中症のリスクが高まります。
●身体負荷の高い作業
・身体全体の筋力を使う作業
・長時間にわたる作業
・自己判断で休憩が取れない作業
・飲料を摂取しづらい作業
●体調が良くない
・二日酔い
・寝不足
・下痢(脱水症状)
・持病(糖尿病・心臓病等)
※月経も体の負担になります。
このように【高湿度、高負荷作業、体調不良】には要注意です。
これらの条件から、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節ができなくなり、身体の機能が損なわれ、熱中症発生につながります。
参考資料:厚生労働省HP(働く人の今すぐ使える熱中症ガイド、P57、令和5年3月ver1.0) https://neccyusho.mhlw.go.jp/
次回は熱中症対策に欠かせないWBGTについてご紹介していきます。