令和4年全国労働衛生週間~準備期間に実施する事項⑤~について
今回は、「令和4年全国労働衛生週間~準備期間に実施する事項⑤~」についてです。
令和4年の全国労働衛生週間は、10月1日(土)~10月7日(金)です。
「全国労働衛生週間」は、労働者の健康管理や職場環境の改善など『労働衛生』に関する国民の意識を高め、職場の自主的な活動を促して労働者の健康を確保することを目的として毎年実施しています。
今年のスローガンは、「あなたの健康があってこそ 笑顔があふれる健康職場」です。
なお、全国労働衛生週間の実効を上げるため、9月1日から9月30日までが準備期間とされています。
準備期間中に、以下の重点事項をはじめとして、日常の労働衛生活動の総点検を行いましょう。
順に重点事項をご紹介します。今回は「⑤化学物質による健康障害防止対策」です
⑤化学物質による健康障害防止対策
a 中小規模事業場を中心とした特定化学物質障害予防規則、有機溶剤中毒予防規則等の特別規則の遵守の徹底(非製造業業種を含む)、金属アーク溶接等作業における健康障害防止対策の推進
b 製造者・流通業者が化学物質を含む製剤等を出荷する際及びユーザーが購入した際のラベル表示・安全データシート(SDS)交付の状況の確認
c SDS により把握した危険有害性に基づくリスクアセスメントの実施とその結果に基づくばく露濃度の低減や適切な保護具の使用等のリスク低減対策の推進
d ラベルや SDS の内容やリスクアセスメントの結果について労働者に対して行う教育の推進
e 危険有害性等が判明していない化学物質を安易に用いないこと、また、危険有害性等が不明であることは当該化学物質が安全又は無害であることを意味するものではないことを踏まえた取扱い物質の選定、ばく露低減措置及び労働者に対する教育の推進
f 皮膚接触や眼への飛散による薬傷等や化学物質の皮膚からの吸収等を防ぐための適切な保護具や汚染時の洗浄を含む化学物質の取り扱い上の注意事項の確認
g 特殊健康診断等による健康管理の徹底
h 塗料の剥離作業における健康障害防止対策の徹底