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メンタルヘルス 企業に求められる対策②

[2024.07.25]

今回は、「メンタルヘルス 企業に求められる対策」についてです。

従業員の心身の状態は、パフォーマンスに大きな影響を与えます。不調をきたしている従業員を放置すれば、生産性の低下やトラブルを招く可能性もあり、
休職や退職につながります。
メンタルヘルスヘアを軽視していると、企業にとって財産である人材や労働の損失、かた、企業や社会にも負のインパクトを与える恐れがあります。

2023年公表の厚生労働省「令和4年 労働安全衛生調査(実態調査)」の概況によると、現在の仕事や職業生活に関することで、
強い不安、悩み、ストレス(以下ストレスという。)となっていると感じる事柄がある労働者の割合は82.2%[令和3年調査53.3%]となっている。
ストレスとなっていると感じる事柄のある労働者について、その内容(主なもの3つ以内)をみると、「仕事の量」が36.3%[同43.2%]と、最も多く、
次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が35.9%[同33.7%]、仕事の質が27.1%[同33.6%]となっている。

ストレスやメンタルヘルスの不調の要因は様々です。
業種や職種の特性に応じてポイントとなる取組をご紹介します。
業種や職種が違っても参考になる取組も多くあります。皆さんの事業場に当てはまるものがないか確認してみましょう。

●自動車運転従事者
 ・適切な労働時間の管理や休憩時間の確保
  ⇒社長が主導し、より簡便な労働時間の把握・管理ツールを開発
  ⇒顧客の理解・協力を得ながらドライバーのための仮眠室を確保
 ・労働者自身による心身の健康管理の支援
  ⇒メンタルヘルス不調者が出やすい時期に研修会を開催
 ・顧客からの暴言・暴力や事故の防止対策
  ⇒顧客向けの周知啓発や運送約款見直しを実施
 ・世代や部署を超えたコミュニケーションの促進
  ⇒リフレッシュルームを設けて、世代や部署を超えたコミュニケーションを促進

●IT産業
 ・職場におけるコミュニケーションの活性化
  ⇒在宅勤務やサテライトオフォスで勤務する社員を孤独にさせない環境を整備
  ⇒社員が相談しやすいよう、相談窓口を人事部から切り離して設置
 ・円滑なプロジェクトマネジメント等の支援
  ⇒円滑なプロジェクトマネジメント等の支援
 ・睡眠時間の確保や疲労蓄積の防止に着目した対策の実施
  ⇒睡眠時間確保等を目的として勤務間インターバル制度を導入
 ・パート社員に対するメンタルヘルス対策のための研修
  ⇒パート社員の意見を踏まえたラインケア研修の拡充

●外食産業
 ・労働時間の正確な把握を通じた長時間労働の是正
  ⇒労働時間を正確に把握するために、適正な運用を徹底
 ・職場におけるハラスメント対策の推進
  ⇒店長等に対するハラスメントに関する研修の実施


参考資料 出典:2020年3月 厚生労働省 事業場におけるメンタルヘルス対策の取組事例集 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055195_00007.html 
        2023年公表の厚生労働省「令和4年 労働安全衛生調査(実態調査)」の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/r04-46-50_gaikyo.pdf 

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