【Vol.20】組織風土の改善

2020.07.20 コラム

職場で心を病む人が増えていますが、原因は何だと思われますか?
色々あって、一概には言えないかと・・・
労働者のメンタル不調の原因は、私生活と業務関連に大別できますが、後者について言えば、上司との関係が圧倒的に多い印象があります。
確かに・・・
上司からのパワハラや、パワハラまで行かないまでも強いストレスを受け、メンタル不調になる方が多くいます。
弊社でも問題になっています。
ストレッサーとなっている上司への人事部からの指導というのは重要ですが、これはモグラ叩きみたいなもので、根本的な解決にはなっていませんよね。
そうですね。
業務関連のメンタルヘルス対策の肝は、組織風土の改善です。
社風を改めるということですか?
その通りです。
大ごとですよ。
組織風土が根で、メンタル不調は葉っぱです。根を変えないと花は咲きません。
具体的には何をすればいいのでしょうか?
社内の人間関係を改善する方法として、「ESの向上」という方法があります。
はあ・・・
インターナルマーケティングという言葉をご存知ですか?
いいえ。
マーケティングというのは市場開拓という意味ですが、マーケティング(marketing)には2つあるんです。
外部マーケティング(exterenal)と内部マーケティング(internal)です。
エクスターナルマーケティングは分かりますが・・・
外部マーケティングは顧客満足度を上げることですが、内部マーケティングというのは、従業員満足度を上げることです。
その2つには関係があるのですか?
大きくあります。
内部マーケティング(IM)を行うことで、従業員満足度(Employee Satisfaction)が上がります。
そうすると、従業員の生産性とサービスの質が上がるので、顧客満足度(Customer Satisfaction)も上がります。
なるほど。
式で表すと下記の通りです。
①EM:CSを上げる
②IM:ESを上げる → CSも上がる
どうすれば従業員満足度(ES)が上がりますか?
ESを上げる方法は、少なくとも4つあります。
A 給料を上げる
B 休暇を増やす
C 従業員が自分の仕事の意義を理解する
D 従業員同士の関係を改善する
Aは言うは易しですね・・・Bも・・・
Cは理念教育ですが、Dは目に見えて効果が出ます。
従業員同士の関係を改善するには具体的には何をすれば良いでしょうか?
ほめ言葉カード」というツールを導入する方法があります。下図参照

人をほめるのは意外と難しいですよね。
日本褒め言葉カード協会というのがあります。
藤咲徳朗社労士が設立された一般社団法人で、ほめ言葉カードというツールを使って、社内の人間関係を改善する方法です。
面白そうですね。
「たったひと言で変わる! ほめ言葉マーケティング―AI時代に勝つ最先端の方法」
(著者: 田村直樹, 藤咲徳朗)
という本は面白いですよ。
読んでみます。
職場でメンタル不調が起きる職場では、従業員の感謝力の低下が蔓延しています。
仕事というのは働くことですが、働くというのは「はたをらくにする」ことです。「はたに迷惑をかける」のは仕事ではなく、はた迷惑です。
なるほど。
社員研修を通じて、感謝力を上げることで、組織風土が改善されます。
他にはどんな方法がありますか?
静岡県の御殿場市にありがとう寺というのがあります。そこで研修を受けるというのも1つの方法です。下図参照
(URL:町田宗鳳「ありがとう」)

宗教ですか?それはちょっと・・・
町田宗鳳という宗教家が住職ですが、比較宗教学の教授をされていた方なので、仏教だけでなく、キリスト教やイスラム教も勉強されています。
下図参照

それで組織風土が良くなるんですか?
感謝力の向上というのは、「言うは易し行うは難し」で、そんな簡単に自力でできるものではありません。
専門家の知識とノウハウを活用するのが良いと思います。
分かりました。
会社の最大の資産は、現預金でも土地でも知的財産でもなく、社風ですから、ぜひそこに資金と労力を注ぐことを惜しまないでください。