【Vol.10】熱中症

2019.09.28 今日の衛生委員会

熱中症の季節が来ましたが、倉庫を持っている当社でも年に1~2人、軽い熱中症が発生します。
それはまずいですね。
ごく軽症なんですが。。。
熱中症はゼロにできます。
ポイントはいくつかあるのですが、第1のポイントは、「WBGT管理」です。
何ですかそれは?
WBGTをご存じないんですか?
恥ずかしながら。。。
ということは従業員さんもご存じないんですよね。
はい。。
それはまずいです。WBGTという概念を全従業員に理解してもらう必要があります。それをやっていないと、企業は安全配慮義務違反になります。
何でしょうか?WGBTって・・・
日本語に訳すと、湿球黒球温度と言います。Wet bulb Globe
Temperatureの頭文字ですね。「熱中症指数」とも言います。
それをどうするんですか?
熱中症の発生リスクがある職場で、暑熱管理を行う時に用いる指数なんです。
測定するんですね。
そうなんです。通常、温度計と湿度計で、職場の環境は管理されていますが、それでは熱中症の発症リスクは予想できないんです。
そうなんですか?
このWBGTは米軍の海兵隊が考案した、元軍事機密です。
温度計と湿度計だけでは、熱中症の発症リスクがわからないので、単一の指数で熱中症の発症リスクを予想できるように人為的に作った温度なんです。

何だか難しそうですね。。。
いえ、とても簡単です。この計算式を覚える必要はありません。機械が自動的に計算してくれます。
そうなんですね。
このWBGTが28度を超えると、急激に、熱中症の発症リスクが上がります。
ということは、この数字を28度以下にすれば良いんですね?
その通りです。
熱中症指数計はどれくらいの値段ですか?
最近は1万円以下でも買えるようです。
※上左写真:タニタオンラインショップ「黒球式熱中症指数計 熱中アラーム TT-561(ブルー)
※上右写真:株式会社マザーツール「卓上型熱中症温度計
このような内容の講義を、従業員さんに対してされていますか?
いえ。紙で情報を配る程度です。
それもまずいです。
不十分でしょうか?
不十分です。下記の安衛法の条文をご覧下さい。
労働安全衛生法

第六章 労働者の就業に当たつての措置
(安全衛生教育)

第五十九条
事業者は、労働者を雇い入れたときは、当該労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行なわなければならない
2 前項の規定は、労働者の作業内容を変更したときについて準用する。
3 事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。

第六十条
事業者は、その事業場の業種が政令で定めるものに該当するときは、新たに職務につくこととなつた職長その他の作業中の労働者を直接指導又は監督する者(作業主任者を除く。)に対し、次の事項について、厚生労働省令で定めるところにより、安全又は衛生のための教育を行なわなければならない
一 作業方法の決定及び労働者の配置に関すること。
二 労働者に対する指導又は監督の方法に関すること。
三 前二号に掲げるもののほか、労働災害を防止するため必要な事項で、厚生労働省令で定めるもの

第六十条の二
事業者は、前二条に定めるもののほか、その事業場における安全衛生の水準の向上を図るため、危険又は有害な業務に現に就いている者に対し、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行うように努めなければならない。
2 厚生労働大臣は、前項の教育の適切かつ有効な実施を図るため必要な指針を公表するものとする。
3 厚生労働大臣は、前項の指針に従い、事業者又はその団体に対し、必要な指導等を行うことができる。

安全衛生の教育が義務付けられているんですね。
熱中症も危険業務による労働災害ですから、その予防が義務付けられています。
分かりました。毎年、教育を徹底します。
私の講義DVDをご活用いただければ幸いです。