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ストレスチェックと職場環境改善PDCAサイクルについて②

[2022.07.19]

今回は、「ストレスチェックと職場環境改善PDCAサイクル②」についてです。

前回は、Plan<計画・実施前準備>についてご紹介しました。
今回は、Do<実施>です。

ストレスチェックの受検は労働者にとっては義務ではなく権利ですが、受検率の低さは、職場環境改善を考える上で問題となります。
集団分析では特に、ストレスチェック受検率が低くなると、個人の結果が及ぼす影響が大きくなり、結果を解釈する際に注意が必要となるため、目安として回答率は60%程度確保するようしましょう。
 
Do<実施>
 ①対象となる皆に受検してもらい、できる限り高い受検率を確保しましょう。
 ②結果に沿って部署ごとの集計結果を作成し、職場ごとの課題が何か、集団分析を実施します。ストレスチェックに「職業性ストレス簡易調査票」を使用した場合、「仕事のストレス判定図」を用いるとよいでしょう。
 ③事業者や経営層に集団分析結果を説明しましょう。分かりやすい言葉で、図やグラフなどを用いて簡潔に提示します。
  部署ごとの結果を開示する場合は、数値のみで評価せず、部署の実態(業務の繁忙等)とすり合わせ、実情を正しく理解してもらうことが大切です。
 ④職場に結果を説明します。分かりやすい言葉で、図やグラフを用いて簡潔に示します。

<課題とハードル>①
 ・実施に関する委託事業者の選び方や、委託内容の範囲について迷いました。
<工夫>①
 ➡値段も大事ですが、見やすく活用しやすい結果をもらえる業者を選びました。結果の経年変化も仕様書に入れています。
<課題とハードル>②
 ・事業場の産業保健スタッフが足りません。
<工夫>②
 ➡外部資源の活用を含め、効率化できるステップがあるかどうかを検討しました。
<課題とハードル>③
 ・部署単位の人数が小さく問題点が特定の人の回答の影響を受けるとともにプライバシーが守られません。
<工夫>③
 ➡集計と集団分析結果は一部の管理監督者にのみ返却するよう対象を検討しました。
<課題とハードル>④
 ・やらされ感があります。
<工夫>④
 ➡良好事例を紹介して「うちの職場でもできそうだ」感を持ってもらい、自主的な”やる気”を促しました。

※参考資料:独立行政法人労働者健康安全機構・厚生労働省 これからはじまる職場環境改善~スタートのための手引~

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