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エイジフレンドリーガイドラインの概要について②

[2023.02.07]

今回は、「エイジフレンドリーガイドライン」についてです。

厚生労働省では、令和2年3月に「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」(エイジフレンドリーガイドライン)を策定しました。

このガイドラインは、高齢者を現に使用している事業場やこれから使用する予定の事業場で、事業者と労働者に求められる取り組みを具体的に示したものです。
概要を順にご紹介していきます。

●職場環境の改善
(1)身体機能の低下を補う設備・装置の導入(主としてハード面の対策)
・高齢者でも安全に働き続けることができるよう、施設、設備、装置等の改善を検討し、必要な対策を講じます
・以下の例を参考に、事業場の実情に応じた優先順位をつけて改善に取り組みます
【対策の一例】
・通路を含め作業場所の照度を確保する
・警報音等は聞き取りやすい中低音域の音、パトライト等は有効視野を考慮
・階段には手すりを設け、可能な限り通路の段差を解消する
・水分、油分を放置せず、こまめに清掃する
(2) 高年齢労働者の特性を考慮した作業管理(主としてソフト面の対策)
・敏捷性や持久性、筋力の低下等の高年齢労働者の特性を考慮して、作業内容等の見直しを検討し、実施します
・以下の例を参考に、事業場の実情に応じた優先順位をつけて改善に取り組みます
【対策の一例】
<共通的な事項>
・事業場の状況に応じて、勤務形態や勤務時間を工夫することで高年齢労働者が就労しやすくします
(短時間勤務、隔日勤務、交替制勤務等)
・ゆとりのある作業スピード、無理のない作業姿勢等に配慮した作業マニュアルを策定します
・注意力や集中力を必要とする作業について作業時間を考慮します
・身体的な負担の大きな作業では、定期的な休憩の導入や作業休止時間の運用を図ります
<暑熱な環境への対応>
・一般に年齢とともに暑い環境に対処しにくくなるので、意識的な水分補給を推奨します
・始業時の体調確認を行い、体調不良時に速やかに申し出るよう日常的に指導します
<情報機器作業への対応>
・データ入力作業等相当程度拘束性がある作業では、個々の労働者の特性に配慮した無理のない業務量とします

働く高齢者の特性に配慮したエイジフレンドリーな職場を目指しましょう。
次回以降も、「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」の概要をご紹介します。

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