質のいい睡眠②について
今回は、「質のいい睡眠②」についてです。
人は人生の約3分の1の時間を睡眠時間に充てています。
脳や心身の休息のために睡眠は欠かせないものですが、生活スタイルが大きく変わった近年、睡眠の質が低下していると言われています。
よりよい眠りは、心身の健康や日々の活力の源です。この機会に睡眠の質を見直してみませんか?
厚生労働省では、科学的な知見に基づく「睡眠12箇条」を盛り込んだ「健康づくりのための睡眠指針2014」を策定しています。
前回、第1条~第4条をご紹介いたしました。今回は、第5条~第8条のご紹介です。
第5条 年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
⇒睡眠時間は加齢に伴い、徐々に短縮します。必要な睡眠時間は人それぞれです。日中に、眠気で活動に支障がでない程度の睡眠が一番です。
第6条 良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
⇒温度や湿度は、季節に応じて、心地よいと感じられる程度に調整しましょう。意識的に体をリラックスさせることで、気持ちもリラックスし眠りに入りやすくなります。
第7条 若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
⇒朝、目が覚めたら日光を浴び、体内時計をリセットしましょう。遅くまで寝床で過ごすと夜型化を促進します。寝床に入ってから携帯電話、メール、ゲームなどに熱中すると目が覚めてしまい、夜更かしの原因になります。
第8条 勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
⇒睡眠不足は仕事の能率を低下させるだけでなく、ヒューマンエラーの危険性を高めます。睡眠不足が長く続くと、疲労回復に時間がかかります。睡眠不足による疲労の蓄積を防ぐためには、毎日必要な睡眠時間を確保することが大切です。
夜間に必要な睡眠が確保できなかった場合、午後の早い時刻の短い昼寝が能率改善に効果的です。
次回、第9条以降をご紹介していきます。