医療法人 福命会 健康管理支援室

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「知らなかった」では済まない安全配慮義務

運転中にてんかん発作を起こし人身事故となった事故の判決が出ました。

2015年8月にJR池袋駅前で乗用車を暴走させ、5人を死傷させたとして危険運転致死傷などに問われている医師の金子庄一郎被告(55)の判決公判が2017年6月27日、東京地裁であった。家令和典裁判長は、懲役5年(求刑懲役8年)を言い渡した。
報道によると弁護側は「被告は事故直前に発作の危険性を認識できなかった」と無罪を主張したが、判決では、被告が医師であることからてんかんの知識もあり、過去に発作の経験がありながらも運転を続けたことを指摘。運転中にてんかんで意識障害に陥ることを認識していたと判断し、危険運転にあたるとして弁護側の主張を退けた。
※2017年06月27日 J-CASTニュース【池袋暴走事故 医師に懲役5年 てんかん発作で「危険運転」認定

上記事故は、業務中ではありませんでした。
しかし、これが2012年4月に京都 祇園で発生した事故のように、業務中だった場合はどうでしょうか?

 京都・祇園で2012年4月、軽ワゴン車が暴走して通行人ら7人が死亡、12人が負傷した事故で、車を運転していた男性(当時30歳、死亡)が勤務していた京都市下京区の呉服雑貨店「藍香房」が2016年1月8日付で事業を停止し、自己破産の申請準備に入った。民間信用調査会社の帝国データバンク京都支店が1月12日、発表した。
 同社は1987年創業。負債総額は5億7000万円にのぼる見込み。和装離れによる需要の低迷に加えて、事故の影響で来店客数の減少や受注減で資金繰りが悪化し、事業の継続がむずかしいと判断したという。2015年1月期の売上高は約2億円と、02年1月期のピーク時から3分の1以下に減少していた。
 事故をめぐっては、男性のてんかんの持病を知りながら運転を続けさせたとして、同社社長が業務上過失致死の疑いで書類送検されたが、不起訴(嫌疑不十分)になった。また、遺族による民事訴訟では、14年2月に会社側と男性の両親に合計で約5200万円の賠償を命じる京都地裁の判決が出た。このほか、15年10月には約4600万円の賠償を求める別の訴訟が起こされている。
※2016年01月13日 J-CASTニュース【「暴走」運転手の勤務先が自己破産へ 祇園19人死傷事故

ニュースでは、てんかんを持った人が運転を行い事故となり事件となった事例が多く取り上げられますが、その他にも注意が必要な病気はたくさんあります。

「知らなかった」「聞いていなかった」「本人が大丈夫と言っていた」「薬を飲んでいるから症状がほとんど出ない」などの言い訳は、事故後、被害者に対して免責理由になりません。

裁判では、事故を未然に予防する措置を事業者が行っていたか否かが、最も重要な争点となります。