医療法人 福命会 健康管理支援室

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今日の衛生委員会

【Vol.6】勤務中の突然死を健康診断結果から予測する

総務部長
先生、こんにちは。
今日はどのような内容を教えていただけるのでしょうか?
産業医
本日は、産業医は健康診断結果のどのようなところを見ているかお話ししましょうか。
総務部長
お願いします。
産業医
まず、産業医がどこを重点ポイントとしてみると思いますか?
総務部長
病気になりうる要素がポイントになるかと思いますが。
産業医
そうですね。予防することが重要なのですが、その中でも勤務中に突然倒れる人を未然に予想し、その発症を予防するものを中心にみるんですね。
総務部長
突然倒れるって・・・
どのような病気が予想されるんですか?
産業医
血管病がそれにあたります。
血管病とは、動脈硬化によって血管が詰まったり、破裂したりする病気のことです。
総務部長
血管に関わる病と言えば、脳梗塞とかですか?
産業医
そうですね。
脳であれば、脳卒中
心臓であれば、心筋梗塞
ということになります。
総務部長
脳卒中とは何ですか?
産業医
脳卒中には3種類あり、
脳の血管が破れる「脳出血」
脳の血管が詰まる「脳梗塞」
脳の血管にできた動脈瘤が破れてクモ膜下に出血する「くも膜下出血」です。
総務部長
なるほど。
それを健診結果のどの項目からみてるんですか?
産業医
なにか思いつく項目はありますか?
総務部長
「血圧」はその1つかと思います。
産業医
おっしゃるとおり、「血圧」はチェックポイントになります。
他には、「血糖値」「心電図」「貧血」の4つをポイントとしています。
総務部長
高血圧は、血圧の上昇により血管に負荷がかかり裂けることがリスクということですよね?
産業医
そうです。
血圧は【150mmHg以上】が面談対象の基準です。
総務部長
では、血糖値は?
産業医
血糖値の異常は、血栓のできる元になります。
血糖値は【150mg/dl以上】が面談対象の基準になります。
総務部長
血管が詰まると脳梗塞や心筋梗塞になるんですね。
産業医
そうですね。
また、別の場所でできた血の塊が別の場所に飛ぶ「塞栓(ソクセン)」も血管の詰まりとなります。
総務部長
なるほど。
産業医
そして心電図は、心臓の動きをみた結果ですね。
ここに異常がある方は要チェックとなります。
総務部長
心電図では何をみているんですか?
産業医
不整脈をみています。
不整脈とは、心臓のリズムがうまく取れていない状態です。
総務部長
なるほど。
産業医
最後の「貧血」です。
総務部長
貧血と言えば、うちの女性社員にも貧血で産業医面談をした人いましたよね。
産業医
あの44歳女性は、貧血(ヘモグロビン8.6g/dl)を指摘されていましたね。
症状としては、3年前から月経時の出血量が多くて、階段を登る際に息切れを自覚されてました。
総務部長
そうですね。
そして先生から、
就業制限:時間外労働は20時間以内/月
受診勧奨:産婦人科での経膣エコー検査
の意見書と診療情報提供書(紹介状)をいただきました。
産業医
受診後に、子宮筋腫(約3cm)が見つかり、子宮筋腫による鉄欠乏症貧血と診断されて、鉄剤の処方を受けて内服治療を開始していましたね。
総務部長
そうです。
産業医
3か月後に産業医面談して、貧血は改善して、ヘモグロビンは正常化していましたね。
そして、それまであった息切れの症状も消失していたので、就業制限を解除して、今は通常勤務されてますよね。
総務部長
はい。今も元気に働いてもらってます。
産業医
それは良かった!
総務部長
なかなか受診してくれない人もいますが、速やかに対応して受診してもらわなければなりませんね。
産業医
そうですね。
就業区分判定や受診勧奨は行いますが、対象者が受診しなければ意味をなしません。
受診指示を受けられた方々は速やかに受診してもらうように案内してください。
総務部長
わかりました。
産業医
よろしくお願いします。