医療法人 福命会 健康管理支援室

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労働安全衛生法の解説

【Vol.15】労働衛生コンサルタントとは

総務部長
こんにちは。
産業医
こんにちは。
前回少し話しに出た「労働衛生コンサルタント」に
ついてお話しさせていただきます。
総務部長
前回お話しいただいた時、資格取得の
難易度が非常に高い割にマイナーな資格と
おっしゃっていましたよね。笑
産業医
そうなんですよ。笑
労働衛生コンサルタントは、厚生労働省が管轄する国家資格で、
労働安全衛生法の第81条にも記載されています。

労働安全衛生法
(業務)
第八十一条  労働安全コンサルタントは、労働安全コンサルタントの名称を用いて、他人の求めに応じ報酬を得て、労働者の安全の水準の向上を図るため、事業場の安全についての診断及びこれに基づく指導を行なうことを業とする。
2  労働衛生コンサルタントは、労働衛生コンサルタントの名称を用いて、他人の求めに応じ報酬を得て、労働者の衛生の水準の向上を図るため、事業場の衛生についての診断及びこれに基づく指導を行なうことを業とする。

総務部長
労働衛生コンサルタントと産業医の違いって何なんですか?
産業医
まず、大きな違いは、産業医になるためには医師免許が必要です。
総務部長
労働衛生コンサルタントは、医師免許がなくてもなれるんですか?
産業医
医師や医療従事者以外の方の合格率は10%程度とも言われていてかなり難易度は高いですが、可能です。
総務部長
やっぱり労働者の健康や安全衛生に関わる業務ですから簡単ではないですよね。
産業医
その通りです。
逆に産業医にはその基礎知識が備わっているとされ、労働衛生コンサルタント試験の1次試験科目は免除されます。
総務部長
そうなりますよね。
ちなみに、業務に当てはめると、労働衛生コンサルタントは産業医の業務の一部を担う感じですか?
産業医
どちらかというと役割分担するイメージです。
総務部長
役割分担ですか?
具体的には?
産業医
産業医は、事業場の労働者の健康管理がメインの職務となります。
一方、労働衛生コンサルタントは、事業場の衛生管理がメインですね。
総務部長
健康管理は、定期健診の受診や後の区分判定、長時間労働者やメンタルヘルスなどの産業医面談、それに伴う受診勧奨とイメージしやすいのですが、パッと衛生管理と言われると・・・
産業医
工場の巡視を思い出してみてください。
職場巡視の時に確認する温度・湿度・熱中症指数(WBGT)・騒音・照度もあれば、排気や換気、粉塵なんかのこともあります。
総務部長
あぁ~なるほど!
そう言われると、この時期の衛生管理というと食中毒や、熱中症もですよね。
産業医
おっしゃる通りです。
熱中症や食中毒の対策には、労働衛生コンサルタントと共に「労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)」を構築することで、労働災害の防止を図り、安全衛生の水準を向上させることができます。
総務部長
この夏前の時期ということもありますが、健康管理も衛生管理も先生にお任せします。
産業医
必要なご指摘は随時させていただきますが、OSHMSの構築も労働者の健康も皆さんの意識や協力があってこそ改善されますのでご留意ください。
総務部長
はい。分かりました。
産業医
では、また次回。
よろしくお願いします。
総務部長
ありがとうございました。