医療法人 福命会 健康管理支援室

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労働安全衛生法の解説

【Vol.7】過労死等防止対策推進法

総務部長
先生こんにちは。
今日もよろしくお願いします。
産業医
こんにちは。
今日は、話題によく上がる過労自殺のお話をしようと思います。
総務部長
確かによくニュースで見かけますね。
ではよろしくお願いします。
産業医
過労死という言葉が国際語になっているのはご存知ですか?
総務部長
いいえ。そうなんですか?
産業医
過労死をローマ字で書くと『karoshi』となります。
大変不名誉な話です。
総務部長
本当ですね。
産業医
なぜこのように有名になったか、3つの事例を交えながらお話していきます。
総務部長
わかりました。
頭に浮かぶのはやはり『電通事件』ですね。
産業医
つい最近話題になりましたからね。
その事例も取り上げますが、実は産業医界では『電通事件』というと昔のものを指します。
総務部長
昔にもあったんですか?
産業医
はい。1991年に起こったものです。
最終的には1億6800万円もの支払いが会社に命じられました。

◎長時間労働の結果うつ病にかかり自殺したケースの裁判事例(電通事件)
【概要】
新入社員のA(男性・24歳)が、慢性的な長時間労働に従事していたところ、うつ病に罹患し、自殺するに至ったことから、遺族である両親が会社に対して損害賠償を請求した事案。
【結論】
会社が約1億6,800万円を支払うとの内容で和解が成立。
出典:厚生労働省ホームページ( https://kokoro.mhlw.go.jp/case/634/

総務部長
悲しい事件ですね。
産業医
本当にその通りですね。
そして最近起こったのが2件目です。
こちらはまだ判決が出ていません。
総務部長
労災認定はされたんですよね?
産業医
その通りです。
また、安衛法違反で書類送検されました。
罰則が出ればまたご紹介します。
総務部長
わかりました。
産業医
さて、最後です。
2015年に和解が成立した『ワタミ事件』です。
最終的に1億3000万円の支払い、及び再発防止策を講じることで和解しました。
総務部長
その事件も世間を賑わせましたね。
産業医
いずれも若い方が亡くなってしまっています。
このように過労死が起こることを止めるため、新しい法令が施行されました。
総務部長
今までお聞きしていないものですか?
産業医
そうです。
『過労死等防止対策推進法』と言います。
2014年に施行されました。
総務部長
最近のお話なのにあまり聞き慣れないですね
産業医
どちらかと言うと国に対しての法律ですからね。
企業は、その推進に協力するのが義務となっています。
総務部長
なるほど。
だから法律自体はそれほど聞かないのですね。
産業医
はい。国が進めているものに積極的に協力する他、企業内でもどんどん整備を進めてください。
労務状況を良くするに越したことはありません。
総務部長
わかりました。きっちり進めていきます。
今日もありがとうございました。